ペリシテ人は戦いのために軍隊を召集した。彼らはユダのソコに集まり
ソコとアゼカとの間にあるエフェス・ダミムに陣を敷いた。
サウルとイスラエル人は集まって、エラの谷に陣を敷き、
ペリシテ人を迎え撃つため、戦いの備えをした。
 ペリシテ人は向こう側の山の上に、イスラエル人はこちら側の山の上に、
谷を隔てて相対した。
ときに、ペリシテ人の陣営からひとりの代表戦士が出て来た。
その名はゴリヤテ、ガテの生まれで、その背の高さは六キュビト半。
 頭には青銅のかぶとをかぶり、身にはうろことじのよろいを着けていた。
よろいの重さは青銅で五千シュケル。
 足には青銅のすね当て、背中には青銅の投げ槍。
槍の柄は機織りの巻き棒のようであり、槍の穂先は、鉄で六百シェケル。
盾持ちが彼の先を歩いていた。
ゴリヤテは立って、イスラエル人の陣に向かって叫んで言った。
「おまえらは、なぜ、並んで出て来たのか。
おれはペリシテ人だし、おまえらはサウルの奴隷ではないのか。
ひとりを選んで、おれのところによこせ。
 おれと勝負して勝ち、おれを打ち殺すなら、おれたちはおまえらの奴隷となる。
もし、おれが勝って、そいつを殺せば、おまえらがおれたちの奴隷となり、
おれたちに仕えるのだ。」
そのペリシテ人はまた言った。
「きょうこそ、イスラエルの陣をなぶってやる。ひとりよこせ。ひとつ勝負をしよう。」
サウルとイスラエルのすべては、このペリシテ人のことばを聞いたとき、意気消沈し、非常に恐れた。

サムエル記 第一17章1-11節 (新改訳第三版)