イエスがまだ話をしておられるとき、群集がやって来た。十二弟子のひとりで、
ユダという者が、先頭に立っていた。
ユダはイエスに口づけしようとして、みもとに近づいた。
だが、イエスは彼に、「ユダ。口づけで、人の子を裏切ろうとするのか」と言われた。
 イエスの回りにいた者たちは、事の成り行きを見て、
「主よ。剣で撃ちましょうか」と言った。
 そしてそのうちのある者が、大祭司のしもべに撃ってかかり、その右の耳を切り落とした。
するとイエスは、「やめなさい。それまで」と言われた。
そして、耳にさわって彼をいやされた。

  ルカの福音書 22章47-51節   (新改訳第三版)