3月 22, 2024 | 天主閣便り

3月号 Vol.336【復活】

Written by 藤浪義孝牧師

復活祭を祝う日が近づきました。復活祭はイエスキリストが死から復活したことを祈念するキリスト教の祭りです。この時節、店頭や店内でウサギや卵の縫いぐるみや置き物、チョコレートが売られていることに気づかれたことでしょう。うさぎと卵と復活祭がどう繋がっているのか不思議に思われたことと思います。 元々うさぎや卵は復活祭には何の関係もなかったものなのですが、18世紀頃に「いのち」を象徴してウサギが取り入れられたようです。うさぎは弱い立場の動物であるために、一度の出産に多くの赤ちゃんを産まなければなりません。卵は、古代から最も身近な食材として知られ、誕生や生まれ変わりなど創造に関わることに使われました。このような理由から復活祭に取り入れられたのでしょう。西洋の教会では復活祭に子どもたちのためにエッグハントが開かれます。私たちの教会でも毎年行われ、子どもたちが楽しみにしている行事の一つです。

さて、世界には少なくとも4200の宗教があると言われています。それぞれの宗教にはたくさんの種類があり、教義によってさらにたくさんの宗派に分かれています。宗教の中には、信念によって社会規範を揺るがせ、ついには犯罪を犯す団体や人もいます。

自分の宗教の教義を強く信じてはいても、その信仰が本当に真実に基づいているのかどうか知らないことは問題です。世界人口の31.2%を占めているキリスト教徒も同じ部類なのでしょうか。

新約聖書に福音書と呼ばれる書物が含まれています。そこにはイエス・キリストの弟子たちのことが記録されています。彼らは、自分たちの信仰が本当に真実に基づいているかどうかわからないで行動する人たちとは対照的に、イエスが死からよみがえったことを事実として知ることができました。

弟子たちは復活したイエスを肉眼で見ました。イエスに触れ、食事を共にしたのです。 彼らはイエスが幻覚でも伝説でもないことを知っていました。イエスが死んでよみがえられたという真実を知っていたからこそ、彼らはイエスのために死ぬ覚悟で生きました。
弟子たちは単に復活を信じただけでなく、それが事実であり、つくりごとではないことを知っていたのです。もしそれが嘘だと知っていたら、彼らはそのために自分の命を犠牲にしようとは思わなかったでしょう。 嘘だとわかっていることのために喜んで死ぬ人はいません。 弟子たちが死ぬまでキリストの復活を宣言した理由は、ただ一つです。それが真実だと知っていたからです。 キリストの復活についての歴史的データを調べれば、イエスは歴史的人物であり、事実、死から復活したことを確信することができます。イエスキリストは、ご自分が正真正銘の神であり、尚且つ罪のない完全な人であり、死者の中から復活したことを証明されました。 イエスが十字架にはりつけにされたとき、イエスに従う人たちは全員、落胆し、途方に暮れました。そして 彼らは四方にちり去りました。それまでのイエスの働きは、ほとんど止まってしまったように見えます。 ところが、それからしばらくして、彼らは自分の職業を捨て、再び集まり、イエスが、死から復活して生きていることを彼らに見せたという、具体的なメッセージを人々に広めることに専念しました。そして、彼らは、食べ物も与えられず、笑い者にされ、殴られ、投獄され、人間的な見返りもなく、このことを宣べ伝えることに残りの人生を費やすことをいとわなかったのです。 そして最後には、彼らのほとんどが拷問のような方法で処刑されました。 何のためにですか。 善意のためですか。 いいえ、彼らはイエス・キリストが死者の中から生きているのを見たことを疑いの余地なく確信していたからです。
私たちはイエスを肉眼で見たことはありません。十字架につけられた姿も、墓に納められた遺体も、三日後に復活された姿も目撃していません。しかし、私たちはこのお方が神の御子であり完全な人間であり、唯一の救い主であることを信じています。 「この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。」(ヨハネの手紙第一1章12節)と書かれているように、私たちはこのお方を受け入れました。その時から、私たちの人格、価値観、態度、優先順位、世界観、人間関係が良い方向に変わり始めました。それは私たちの信仰が、真実に基づいているからです。 イエスキリストは、死からよみがえられ、生きておられます。このお方が仰せられることは全て真実です。永遠のいのちへの招待状がすべての人に届いています。 「 神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」(ヨハネの福音書3章16節) あなたは何と答えますか。

今月の証
「ECの体験談 1」

Written by 相澤理乃 & 深田華音

E Cに参加している期間に、私はたくさんのことを学び、新しい体験を楽しみ、新しい友だちを作ることができました。

まず、デボーションやしょう先生のレクチャーを通して、神様のことをもっと深く知ることができました。4日目の夜のレクチャーは私の最も好きなものの一つで感慨深いものでした。しょう先生はこの日のレクチャーの後に私たち全員に目を閉じるように言い、私たちが考えさせられることを言い、私や私の周りの他のユースも感動で涙があふれて泣いてしまう場面がありました。

女子は泣いてお互いハグをしあい、男子は後ろに行ってお互いの肩を組み、鼓舞しあっているようでした。その場の雰囲気は強烈で、私たちの周りのホーリースピリットと神様が私たちをハグしてくれていることを私は感じました。

「皆が一つになって神様を賛美しているということに私は幸せを感じました」

次に、ワーシップの時間は私が毎日楽しみにしているもの、そのものでした。皆が歌い、その雰囲気は私を本当に幸せにしてくれて、また歌詞は心に引き付けられるものでした。その場の皆が一つになって神様を賛美しているということに私は幸せを感じましたし、私を含める多くの人々がジーザスと神様を愛していることを感じて私の心は満たされました。

そして、キャンプファイヤーを囲んだ時間も私の最も楽しい時間の一つでした。皆が火の周りに集まり、神様を賛美する歌を歌い、お互いの時間を楽しみました。スモアを作ってココアを飲みました。とても寒い夜のことで、暖かい火はとても心地よく感じられました。夜は特に寒かったです。 最後に、今回E Cに参加できたことに心から感謝しています。今年のE Cにも参加したいと思っています。皆様のお祈りとサポートをありがとうございました。

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