3月号 Vol.358【受難節のただ中で ― 恵みに向きを変える】

Written by 藤浪義孝牧師
「あなたはちりだから、ちりに帰る。」(創世記3章19節)
この言葉は人を絶望させるためではありません。「あなたは限りある存在だ。だからこそ神の憐れみが必要なのだ」と、私たちを真実の場所へ戻す言葉です。 聖書が語る「罪」とは、単なる道徳的な失敗ではありません。神を信頼せず、自分の力で生きようとする姿勢そのものを指します。受難節は、その向きを見直す季節です。しかし、ここで大切なのは、救いは人間の努力から始まるのではない、ということです。 十字架は、人間が神に近づくための象徴ではありません。聖書が語るのは、イエスキリストが私たちのために救いを成し遂げてくださった、という出来事です。 聖書はそのことを「贖い(あがない)」という言葉で表します。それは、私たちが自分の力では解き放つことのできない罪や重荷を、キリストが代わって引き受け、自由への道を開いてくださった、という意味です。さらに聖書は語ります。私たちは努力によって自分を正しくするのではなく、キリストのゆえに神から「義とされる(正しい者として受け入れられる)」のだと。それは、弱さや罪を抱えたままでも、キリストのゆえに神の前に立つことが許される、という恵みです。今月の証
「本山ジュリア物語 No.3」
Written by 宣教部
間もなくして、お寺の和尚さんが生垣のある庭を歩いているのが見えました。バス停のところにあるタバコ屋で2人のご婦人たちがひそひそ話をしていて、とても不愉快な気持ちになりました。でも一方では、そうした大人たちの中でも、2人のお嬢さんたちが、はっきりと主イエスさまを信じて救われ、ほんとうに感謝でした。
その中の一人の方は、人目を避けて月1回くらいミッションに寄り、聖書の学びをされました。そのうちにとうとう美濃ミッションは伝道できなくなり、やむを得ず解散しなければならない事態に至りました。戦後にこの方からお便りをいただいて知ったことですが、迫害の中にあっても信仰を持ち続け、今も元気に信仰生活を送っておられます。」 美濃ミッションとは、セディ・リー・ワイドナー宣教師によって1918年、岐阜県大垣に設立された、伝道団体。教派的背景は無い。聖書信仰、神社参拝を偶像礼拝として拒否、日曜学校と幼稚園による伝道などが特徴。31年(昭和6年)満州事変勃発という時局柄、美濃ミッションに対する排撃運動は33年に頂点に達し、翌34年に幼稚園は閉鎖。このような状況の中に本山ジュリアらが派遣されたのである。しかしここで共に奉仕したエステル・バーワ、アンナ・パフ、佐伯茂子らとの出会いは戦後、再び実を結ぶことになる。 続く 「この日をば、かの日に伝え」(福音交友会発行)より桜プロジェクト
編集後記
今年で21年目となる、高知県土佐塾中学との交流、レインボー・コネクション プロジェクト。14名の中学2,3年の学生さんと2名の引率先生が10日間の滞在を楽しむ。その引率先生は、ハワイ育ちのM先生。ご本人が20年前、マキキ教会からのアンバサダーとして、高知へ行き、その後教員免許を取得し、土佐塾中学の英語の教師として就職し、家庭も持ち、すっかり高知に根づき、ハワイと高知の架け橋の要として活躍してくださっている。そして今年は高知県牧野植物園より桜の苗木も海を渡ってやってくる。神様のこの交流物語はまだまだ続きます。【玉寄朋子】
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